【マトリックス・リインプリンティング③】EFTとMatrix Reimprinting

６．マトリックス・リインプリンティングとEFT

マトリックス・リインプリンティングは、EFTというテクニックの進化版です。
EFT（イーエフティー）は、Emotional Freedom Technique（エモーショナル・フリーダム・テクニック）の略で、日本語では「感情解放テクニック」と訳されます。

まずEFTのことを簡単に紹介します。
EFTは、東洋医学の気の思想と、西洋の心理療法を統合したテクニックです。

　◆東洋医学的アプローチ・・・経絡（つぼ）を指で軽く刺激していくことで、ブロックされた気の流れを良くしていく。

　◆西洋の心理療法的アプローチ・・・言葉（アファーメーション）によって統合していく

EFTでは、言葉を用いて解決したい問題に意識をフォーカスさせながら、顔や胸、手などのいくつかの主要な経路のツボを指で複数回トントンと叩くことで、
ブロックされたエネルギー（気）を解除していきます。

やることはたったそれだけです。
とてもシンプルでしょう。

こちらの動画で、ＥＦＴのセッション（テーマ：孤独感からの解放）が見れます。

EFTのすごいところは、子どもでもできるぐらい簡単、特殊な道具を使わない、時間もそれほどかからない、にも関わらず、絶大な効果をあげているところです。
長年抱えていた苦しみ・悩みが、ツボをトントンしていくだけのたった20分ほどでものの見事に解消ししまう瞬間を、何度も何度も繰り返し見てきました。

EFTの効果として・・・

軽度から重度のストレスの解放
イライラ、気分の落ち込みの解消
不安、恐怖、悲しみ、喪失感、罪悪感、怒り、羞恥、嫉妬、無力感、自己憐憫などといった感情の解放。
性的虐待などのトラウマの解放
震災、事故などのPTSDの解放
脅迫観念症、摂食障害、パニックアタック等の解消、改善
タバコ、お酒など依存症の解消、改善
悪癖（爪をかむなど）の解消、改善
頭痛、腰痛から内臓疾患など身体のあらゆる症状の改善
アレルギーの解消、改善
子供のおねしょの解消
感情のコントロールができるようになる。
落ち着き、集中力、自信を高める。
自己や他者への愛が増える
　　　　　（JMETのサイトより引用）

などがあげられます。

そんなEFTから、マトリックス・リインプリンティングのテクニックが生まれました。

７．マトリックス・リインプリンティングの誕生、EFTとの違い

Matrix Reimprinting (マトリックス・リインプリンティング)の創始者は、カール・ドーソンというイギリス人です。

かなりのイケメンさんです（笑）。

世界にわずか29名しかいないEFTマスターのひとりであるカールさんが、オーストラリアのある講座でEFTのデモセッションをしていたときに閃いた方法を、
その後の2，3年で幅広く試み、体系化したものが、マトリックス・リインプリンティングのテクニックなのです。

カールさんは、このあたらしい方法を、最先端の科学や量子物理学の分野の研究に結び付け、
「感情を解放し、過去に経験した記憶を塗り換えることによって、今までの思考や信念のパターンを変えることができる」画期的なツールとしてこの世に誕生させました。

記憶を塗り替えるといっても、その経験をなかったことにしよう、というわけではありません。
むしろ、抑圧（否定・なかったことにしよう）していた内容と向き合い、受け入れることで変化（統合）を起こすのです。

では、マトリックス・リインプリンティングは従来のEFTとどう違うのでしょう？

まずEFTは、苦しい体験や出来事から生じるネガティブな感情エネルギーを取り除くことのみに焦点をあてているのに対し、
マトリックス・リインプリンティングでは、起こったことを実際に変容させてしまうというところに大きな違いがあります。
この方法だと、ネガティブな感情エネルギーを取り除くだけでなく、その取り除かれた後の空間を新たなポジティブなエネルギーで埋めることが可能なのです。

引き寄せの法則でも言われる通り、ポジティブなエネルギーは、ポジティブな経験を引き寄せます。
つまり、マトリックス・リインプリンティングを使うと、引き寄せのポイントが変わるのです。

経絡（つぼ）をトントン刺激していくというタッピングのテクニックは同じですが、
EFTでは、自分（あるいはクライアント）自身にタッピングしていくのに対し、マトリックス・リインプリンティングでは、エコー（記憶の中の、傷ついた自分）にタッピングしていきます。

従来のEFTは、「記憶は、体と心（脳）の中に保存されている」、という考えに基づいて行われますが、マトリックス・リインプリンティングでは、記憶は「マトリックス」に保存されていると考えます。

それではまずここで、マトリックス・リインプリンティングのベースとなる考え方をご紹介しましょう。