【マトリックス・リインプリンティング⑥】基礎的な手順
11.マトリックス・リインプリンティングの手順
さて、いよいよ手順について説明していきます。
ここでは、セラピストがセッションを行うときの基礎的な手順を書いてみます。
セッションは、対面、もしくは電話・スカイプでも可能です。
1.記憶の一場面を特定する。
まず、取り組みたい場面もしくはイメージを特定します。
クライアントがあらかじめシーンを選んでいる場合もありますが、たいていは現在の悩みを聞いて、
カウンセリングによって、特定の封じ込められた記憶(現在の悩みにリンクした)を探っていきます。
ここがセラピストの一番の腕の見せ所かもしれません。
なぜなら、現在の問題とそれに至る記憶とは、まるで迷路のように複雑に結びついている可能性があるからです。
セラピストは、あなたの思いもつかないような強力な質問によって、潜在意識下にある問題の根っこを探っていきます。
多くが抑圧の記憶(感情を封じ込めている)なので、見つかったとしても、それがどれぐらいトラウマ的な出来事かは、
あなたにはこの時点ではわからないかもしれません。
2.イメージの中でエコーに出会う。
シーンが見つかったら、目をつぶってそのイメージ(場面)を心に思い描いてもらいます。
そのイメージの中には、傷ついた若いあなた(クライアント)自身がいるはずです。
小学校2年生の時かもしれないし、高校生かもしれないし、あるいは、2歳の幼い自分かもしれません。
その記憶の中の自分のことをこのテクニックではエコーと呼びます。
エコー(ECHO)とは、Energetic Consciousness Hologramsの頭文字をとったもの。日本語ではエネルギー意識ホログラム、と言います。
ホログラムといえば、スターウォーズなんかによく出てくる、まるで本人がそこにいるかのように見える三次元立体イメージのことです。
マトリックス・リインプリンティングでは、エコーこそが真のクライアントなのです。
映画などで、タイムスリップして大人になった自分が昔の幼い自分に会いに行って話をする、というのを観たことがありませんか?
まさに、その映画のような感じで、クライアントにイメージの中で幼い自分に会いに行き、心の中で話しかけてもらいます。
「大人になったあなたが未来から助けに来たよ」という感じで・・・。
3.タッピングをはじめる
セラピストは、クライアントの許可をもらい、横から現在のクライアントをタッピング(EFTのテクニック:顔や手などのポイントを指で軽くトントンと刺激)していきます。
もしクライアントがタッピングされることを歓迎しない場合は、自分自身でタッピングしてもらうこともできます(電話やスカイプセッションの時はこのやり方)。
タッピングは、マトリックス・リインプリンティングの手順の最初からほぼ最後までずっと行います。
4.エコーと会話する
セラピストはクライアント自身に、イメージの中のエコーが何を感じているか、それを身体のどこで感じるか、を尋ねてもらいます。
エコーは、記憶の中の自分、なのですが、まるで今も意思を持って生きているかのよう・・・ひとたびそのエコーにチューニングすると、エコーのエネルギーを受け取ることができます。
「お母さんに怒鳴られて、何もわかってもらえてないんだと思って悲しかった」とか、
「この先どうすればよいのかわからなくて不安」、というようなエコーからの反応を受け取ることができます。
たいてい封じ込めていた感情や思いなので、自分のものながら発見するたびに驚くことも珍しくないでしょう。
エコーにチューニングしたとたん、突然涙が止まらなくなる人もけっこうたくさんいます。
5.タッピングでネガティブな感情を癒していく
エコーの封じ込めていた感情に対して、クライアントはエコーにタッピングを行ってもらいます。もちろん、イメージの中で、です。
現在のクライアント自身に実際にタッピングするのは、身体に残っているトラウマのエネルギーを身体のフィールドから取り除くため、
もう一つは、タッピングをすることで、深く潜在意識下のイメージの中に入っていけるという利点があります。
一方、エコーに対してイメージの中でタッピングしていくのは、封じ込めていた感情の一つ一つに向き合って受容していくというプロセスです。
これによってマトリックスのイメージが塗り替えられていきます。
エコーへのタッピングは、そこに癒しの意識を向ける、ということが大切なのであって、ちゃんとイメージできているか、正しくできているかどうかは問題ではありません。
タッピングの手順は、基本的にEFTと同じです。そして言葉を使います。
たとえば、「失敗してお母さんをがっかりさせた悲しみがみぞおちにあるけれど、あなたは悪くないよ」、
「この先どうすればよいのかわからない不安が胸にあるけれど、 あなたは大丈夫」という感じです。
これは、セラピストが声に出し、クライアントには、心の中でエコーに言ってもらいます。
そして、途中で何度か深呼吸をはさみます。
6.新しいイメージを作る
封じ込められていた感情や思いをある程度癒し切ったら、エコーのために新しくポジティブなイメージを創っていきます。
エコーに尋ねると、エコーがどうしたいか教えてくれます。
新しいところに行きたい、本当はお母さんにこうしてほしい、本当はうまくやってみんなに褒められたい、みんなと仲良く遊びたい・・・など。
7.ポジティブなイメージをフィールドに送り出す
新しいポジティブなシーンを、イメージの中でエコーに体験してもらいます。
エコーがトラウマから解放されポジティブな体験をするということは、エコーだけのことではありません。あなた自身の体験でもあります。
エコーが体験している幸福感に、あなた自身もしっかりとチューニングし、一緒に味わいましょう。その新しい感覚・エネルギーを心臓に焼き付け、身体の全細胞へ送り込みます。
そして、心臓からフィールドに向かってイメージを四方八方に放射します。
※マトリックス・リインプリンティングが心臓(ハート)を重要視する意味は、後々説明します。
8.テスト(古い記憶を再生してみる)
新しいイメージをフィールドに送り出したら、タッピングを中断し、クライアントは目を開けて現在に戻ってきます。
そして、マトリックス・リインプリンティングに取り組む前の古い記憶・シーンをもう一度思い出してみます。
印象は変わっているでしょうか?まだ何か強い感情が残っているようでしたら、取りこぼしている感情がないか、もう一度確認していきます。
すべてが解消されたら、元の古い記憶は変化しているか、まったく消えてしまっているかということが起こります!
以上が、マトリックス・リインプリンティングの基礎テクニックです。
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