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ファミリーコンステレーション

今日は、前回ご紹介したファミリーコンステレーションのワークショップの流れについて説明します。
といっても、私は実際に受けたことがないため、あくまでも聞いた話と本からイメージしたものと、私が参加したことがある“プレイバックシアター”という若干ファミコンと似ているけれど、別のグループセラピーの体験や人形を使っての個人セッションの体験に基づいてのご紹介ということでご了承ください。

ファミリーコンステレーションのワークショップ

ファミリーコンステレーションのワークショップは、一般的には10名前後の参加者で行われます。たいていは、お互いに見知らぬ者同士です。
その中でファミリーコンステレーションを立てる(受ける)人をクライアントと呼びます。

1.まずクライアントは、このワークで取り扱いたいテーマを決めます。
前回の記事の、緑色の文字の部分のようなものです。(自己否定感が強い、人とのつながりが感じられないetc…)
この時クライアントは、そのテーマや問題について詳細に語る必要はないそうです。
(どういうことがあった、それについてどう感じた、どう思ったなど・・・)
それは、クライアントの解釈よりも、コンステレーションそのものが語ることこそが“真実”だからです。

2.次に、事前に調べておいた家系に起こった深刻な出来事をファシリテーターに伝えます。
(前回の記事の紺色の文字のところ)

3.ファシリテーターは、その情報をもとに、家族の誰を配置していくかを決めます。

4.クライアント以外の他の参加者は、クライアントの家族の代理人としてコンステレーションに参加します。
クライアントは、参加者の中から父親、母親、兄弟、パートナー、本人自身などの代理人を年齢やルックスに関係なく無作為に選び、直感的に部屋のワークショップ・スペースに“配置”していきます。この代理人選びや配置(どういう向きでどこに立ってもらうか)は、頭で考えながら行うのではなく、あくまでも直感的に感じながら行うようにします。

5.すべての代理人がワークショップ・スペースに配置されると、そこに家族システムによって作られる“エネルギーフィールド”ができあがります。
そのエネルギーフィールドに反応して、選ばれた代理人たちは、なんらかの感情(さみしい、罪悪感、重圧など)や身体感覚(痛みなど)、様々な衝動(泣きたい、立っていられない、向きを変えたいなど)を体験することになります。コンステレーションを立てることによって、代理人と家族メンバーとの間に、無意識レベルでのつながりができ、共振が起きるのです。もちろん、代理人たちは、その家族に会ったこともなく、家族メンバーについても何も知りません。
※この現象は、ルパート・シェルドレイクの「形態形成場理論」(下記参照)で説明することができます。
ちなみに、マトリックス・リインプリンティングで過去の記憶を書き換えることによって人生が変化するのも、このシェルドレイクの研究と関連があります。

6.ファシリテーターは、それぞれの代理人の位置関係、向き、表情などを注意深く観察し、代理人が感じている感覚などを繊細に読み取りながら、その家族の隠された「もつれ」を探り出します。
必要に応じて、代理人の位置を移動させたり、他の家族メンバーを加えたりという働きかけも行っていきます。時には、すでに亡くなったおばさんや、会ったこともない父親の元婚約者、お爺さんの戦友などが登場することもあります。
ファミリーコンステレーションを立てると、それまで隠されていた家族間の力動が突然明るみに出てきます。

例えば、クライアント(女性)とその母親がなんで仲が悪いのか、というのを見ていくと、クライアントがその父親の元恋人(たとえ会ったことがなくても!!)と同一化していたということがわかったり、謂われなき罪悪感や自己否定感が、お爺さんの戦争トラウマを背負っていたためだということがわかったり、自殺願望が、幼いころに兄弟を失った母親の「後を追いたい」という潜在的な願望を代理で引き受けいたものだったり。。。
※「同一化する」とは、誰かの感情を無意識にまるで自分のものであるかのように感じたり行動したりすることを意味しています。

7.目指すのは、システムの調和です。
最初に配置を立てた時は、家族(代理人)の誰か(もしくは全員)が、その配置に居心地の悪さを感じています。“働きかけ”によってコンステレーションに調和とバランスが生まれると、ファシリテーター、代理人、クライアント本人それぞれがそれをはっきりと感じることができるのです。
こうして、家族システムのエネルギーフィールドに調和とバランスがもたらされることは、クライアント本人だけでなく、家系の癒しにもなります。
以上、これが基本的な流れです。

このワークがどれぐらいパワーがあるかは、実際に受けてみないとわからないかもしれませんね。
ファミリーコンステレーションは、“現象学的”サイコセラピーと呼ばれます。
人のものの味方、解釈を加えず、「ありのままに敬意を示す」セラピー。
その点は、マトリックス・リインプリンティングも同じなので、とても親近感があります。

それと、形態形成場理論との関連も興味深い。

≪形態形成場理論とは?≫

  1. あらゆるシステムの形態は過去に存在した同じような形態の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する(時間的相関関係)
  2.  隠れた場所に起こった一方の出来事が、他方の出来事に影響する(空間的相関関係)
  3.  形態のみならず、行動パターンも共鳴する
  4.  これらは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれるプロセスによって起こる

“形態形成場”といえば、こちらの動画!!
作曲家エリック・ウィテカーが自らの作品を歌わせたバーチャル合唱団。
同じ場所で互いに声を聞きながらハーモニーを作っているわけじゃないのに、
なぜこんなに美しい調和の音楽ができるのか。。。
もちろん、それなりに訓練された歌い手の声を合わせているからというのもあると思うけれど、
それだけじゃない“何か”がある!!
直接的な接触がなくても、一つの意図と作品を通じて、無意識レベルで心が通じ合う、そんなことを感じさせる素晴らしいビデオです。

こちらは、合唱団誕生のいきさつをTEDでウィテカー自身が語っているビデオ
2000の歌声で作るバーチャル合唱団
そしてこちらは、実際の合唱作品のフルバージョンです。

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