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他人を通じて自分を知る方法③

パートナーが見せてくれる、心の影

前回も書いたように、恋愛・パートナーシップの場面では、特に多く鏡現象が現れるものです。

かつてお釈迦様はこうおっしゃいました、
「今のあなたの周りにいる人は、今のあなたにふさわしい(良くも悪くも)。」

というわけで、今のあなたのお相手は、今のあなた(の潜在意識)をばっちりと映す鏡だということは否定しようのない事実なのです!

さて、いざ相手が鏡だということがわかったとして、あなたのどういう部分を相手の言動が見せてくれているのか、それを見極めるのが大変重要で、かつとっても難しいところでもあります。
あの人はこういう人でこんな人だから、私もそうなのね!という単純な見せ方もありますが、そう単純でもない、もっと込み入った映り方をする場合も多々あるのです(それは次回に書きます)。

今回は、恋愛・パートナーシップにおける鏡現象の見方を説明していきたいと思います。
カウンセリングセッションでは、当然恋愛・パートナーシップの問題がよくテーマに持ち込まれます。相手との関係がいまひとつうまくいっていかず、悲しみ傷つく彼女たち(ほぼ女性)は、相手の行動や態度をあれこれと説明し、分析し、批判します。

「あの人は全然私の気持ちを理解してくれない」
「自分勝手だ」
「自分をさらけ出してくれない、何考えているのかわからない」
「デリカシーがない、思いやりがない」
「誠実じゃない」
「関係をよくしていくための努力が足りない、真剣に向き合ってくれない」
「感謝してくれない」
「コミットメントが見られない」

などなど・・・

こういう不満を聞きながら、私が一番言いたいのは(言わないけれど)、
「それって全部自分のことなんですよね?」の一言なのです。
「相手は自分の鏡」という現象を知っている者からすれば、あなたが相手のことを一生懸命説明してくれているようで、
実はあなた自身のこと(本当のあなた、気づいていない自分)を教えてもらっているにすぎないのです。

単純な映り方のケースです。

「全然私の気持ちを理解してくれない」

そう言っているあなたは、相手の気持ちを本当に理解しているのでしょうか?
もし理解しているのなら、なぜ相手がそういう言動をするのか、態度を取るのかも理解しているはずです。
あるいは、あなたの気持ちが相手に理解できるように伝えられているのでしょうか??伝えていないのに、「心を読め」と無理な期待をしていないでしょうか・・・?

「自分勝手だ」

相手の都合を無視して、あなたの思い通りに動いてもらおう、というあなたの方が「自分勝手」ではないでしょうか。もしくは、「してはいけない」から自分の思い通りに行動できない抑圧、を投影していませんか?

「自分をさらけ出してくれない、何を考えているのかわからない」

こういう場合も、ほとんどが「あなたが自分をさらけ出していない」のです。
「いや、でも私は何でも思ったことを言っている」という場合は、大抵オープンになっていないのは「相手に対して」ではなく、「自分に対して」だったりします。
つまり、自分の中の隠れた気持ち=本性を見たくないのです。

「デリカシーがない」

デリカシーとは、感情、心配りの繊細さのことをいいます。
本当にあなたの中にデリカシーがあれば、相手の言動や態度の裏にある感情や気持ちに繊細に心を配れるはずです。

「誠実じゃない」

あなたの行動や態度は誠実かもしれないけれど、考えていることは相手にとって誠実とはいえないかもしれません。

「関係をよくしていくための努力が足りない、真剣に向き合ってくれない」

そもそもあなたは真剣に相手と向き合っているのでしょうか?関係をよくしていくためというのは、あなたの思い通りの関係のことを指しているのではないでしょうか?あなたの都合や思い通りの関係のために、相手に努力する理由や責任はそもそもあるのでしょうか?

「感謝してくれない」

感謝が足りないのは、間違いなくあなたの方です。

「コミットメントがみられない」

同じく、あなたのコミットメントの欠如が問題です。
このようにあなたの感情を刺激する相手の言動や態度が、あなたの鏡として現れているのだと認めるのは、かなり難しいことだと思います。
コツは、「自分を擁護したり防衛したりする姿勢を一切放棄する」ことだけ。
それができないうちは、自分自身を知ることもできないし、ということは相手を知ることもできない、そこで相手とよりよい関係を築くことを期待するのは難しいでしょう。
こういう相手に対する不満の数々を見ていくとわかるのは、結局思い(期待)通りにならない不満というところに行き着きます。
あなたの「思い通り」と相手の「思い通り」は、そもそも最初から違うものです。
それがわかれば、「なーんだ」と不満が簡単に消えてしまうこともあります。
じゃあ相手に何も言えず、泣き寝入りするか我慢するしかないのか、というとそういうわけではないのです。
素直に自分の感情を表すことと、感情的になることはまったく別のことです。

上記のことが分ったうえで自分の感情を素直にシェアすることができたら、相手もエゴの防御を働かせずに「じゃあどうしようか」ともっと建設的にあなたの感情と向き合おうとしてくれるものです。
誰かのことで感情的批判が自分の中に出てきたとき、「相手は何を考えてるのか」、「どうしてそんなことを言ったり行ったりするのか」など、相手のことはひとまず脇に置いておき、自分のことだけを見つめてみてください。

相手に見ていたものが自分のものだとわかると、それだけで楽になることもあります。

逆に「ああ、自分ってこんな人間だったのか」と愕然としてショックを受けることもあります。でも、このショックはたくさん味わって、どんどん乗り越えてほしい種類のショックです。
理由は今までにも述べてきたように、自分の中の光が当たっていなかったところに光を当てていくほど自分自身について多くを学べるからです。
あなたを不自由にさせていたもう役に立たない感情や思いを解放するチャンスです。
学ぶと鏡現象は終わります。それはもう誰かがあなたにそれを見せる必要がなくなるのです。

このテーマ、もっと続きます。

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