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アイメッセージ、意識すればコミュニケーション劇的に変わりますよ

※この記事は、2012年4月6日の記事を加筆修正したものです。

今日は、相手の行動によって自分が困った影響を受けているので、相手に行動を変えてほしい、という時にとても有効なコミュニケーションテクニックについて書きます。

アイメッセージといって、『親業』のトーマス・ゴードン博士や、『アドラー心理学』のアルフレッド・アドラー博士が提唱している表現方法です。

アイメッセージのアイは、英語のI(私)のことです。
I、つまり「私」を主語にしたメッセージのことをアイメッセージといいます。
これに対して、you、つまり「あなた」を主語にしたメッセージのことをユーメッセージといいます。

「なんで服を脱ぎ散らかすの?ちゃんと脱衣かごに入れてちょうだい」
これはユーメッセージ、つまり「あなた」という主語が隠されているメッセージです。

ユーメッセージを使って対話をすると、相手は非難されていると思って自尊心が傷ついたり罪悪感を持ってしまったりし、心を閉ざしてしまうため、こちらの思いが伝わりにくくなります。

もともと人は誰でも自己否定している部分を持っているため、責められた気分になると防御の態勢に入り、そこから不毛な口論にエスカレートすることも避けられません。

上記の言葉をアイメッセージに置き換えてみます。
「服があちこちに脱ぎ散らかしてあると、掃除するのにも困ってイライラするの。脱衣かごに入れてもらえると助かるのだけれど」

アイメッセージには次の3つの要素を入れます。

  1. 相手の行動内容(事実のみ。非難や評価を込めない)
  2. 自分への影響
  3. 自分の気持ち

アイメッセージを受け取った相手は、自分が悪い、と責められたように感じることがなく、単に「この人は、服が床に散らかっていると不快な気分になるのだな」と解釈し、じゃあ自分は相手の欲求を満たすために何ができるだろう、どう協力できるだろう、と解決策を探ります。そしてさらに自分が考えたことがうまくいくと、相手に貢献できたという喜びの感情さえ生まれます。

自分にとってどれほど不快な行動でも、相手はあなたを不快にするためにやっているわけではありません。
誰も、人が不快な気分になることをすすんでしたいとは思わないものです。

それでは、アイメッセージの例をいくつかあげてみましょう。

(妻から夫へ)
「夕飯食べてくるんだったら、電話の一本もちょうだいよ」(ユーメッセージ)

「もし夕飯食べるって決まったら、今度から早めに電話してね。余分に作らなくてすむし、せっかく作ったのにーってがっかりしなくて済むから」(アイメッセージ)

(親から子どもへ)
「ほら、テレビゲームばかりしていないでさっさと宿題しなさい。そんなにずっとやっていると目が悪くなるよ。」(ユーメッセージ)

「あなたがさっきからテレビゲームばかりしているのを見ていると、宿題は大丈夫かな、とか目が悪くならないかなとお母さん心配してしまうのよ。」(アイメッセージ)

(恋人へ)
「忙しくてもメールの返信ぐらいできるでしょ?」(ユーメッセージ)

「あなたからのメールの返信が来ないと、すごく不安になってしまう」(アイメッセージ)

(上司から部下へ)
「こんなところに大事な書類が出しっぱなしじゃないか。ちゃんと机にしまっておいてくれないと。」(ユーメッセージ)

「こんなところに大事な書類が出しっぱなしになっているのは、嫌だなあ。机にしまっておいてもらえると嬉しいんだけど」(アイメッセージ)

(先生から生徒へ)
「ほら、うるさいよ。おしゃべりやめなさい!」(ユーメッセージ)

「あなたたちが大声で話していると、授業がやりにくくて困る」(アイメッセージ)

どんなに言いにくいことでも、ちゃんと伝えることがコミュニケーションにおいて重要なことです。

「言ってもムダだ」と、自分の言いたいことを我慢することもあるかもしれませんが、建設的な人間関係を作る上ではそれがマイナスに出ることもよくあります。

アイメッセージのコツは、非難や評価の意を込めないことと、自分の気持ちに素直になること。
そのためには、自分の心をごまかさずありのまま内観するということが何よりも重要になります。

感情問題と現実問題を心のなかで切り分けて、現実問題を建設的に対処する、というハイブリッド人生心理学の教えにも通じています。

わたしは、アイメッセージでコミュニケーションを取ることを心掛けるようになって、高校の教師をしているときは生徒との関係がとても良くなったし、恋愛の場面、仕事の場面でもコミュニケーション不一致というのがほとんど起こらなくなりました。

最初は「本当にこんなことで相手の反応が変わるのかなぁ」と信じられませんでしたが、試してみたらわかります!全然違います。

世界中のあらゆる争いは、ユーメッセージから発しています。
アイメッセージは、愛と平和の文明を作ります。
相手を責める【ユーメッセージ】から、自分の気持ちに寄り添い、相手に空間を与える【アイメッセージ】に変えて、人と人との深いつながりをはぐくんでいきましょう♪

真の自己愛回帰レッスン

日時:11月11日(日)10:00~17:00(お昼休憩あり)
11月19日(月)10:00~17:00(お昼休憩あり)

場所:クオレヴォーチェ堺サロン
定員:6名
参加費:6000円(事前振込み)
※前半のみ、後半のみ参加、残り半分は動画で、、という受講も可能です。

【レッスンメニュー】
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②比較の物差しから自由になる
③過去の自分や他人を許す
④境界線の引き方
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⑥自分の中のオンナとオトコを結婚させる
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