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新しい時代の教育について

先日、阿部敏郎さんと雲黒斉さんのコラボライブに行ってきました。
お二人のお話は、いつ聞いてもその深い内容に感動します。
お二方ともユーモアのセンスが抜群で、会場が常に笑いの渦にありました。
カリスマ性があるのだけれど、それに驕ることがなくて、とーっても謙虚で、その辺にいる普通のおじさんとお兄さん(同じ歳だけど)という印象なのが、また好感が持てるんですよね。
さて、ライブの時に参加者の中から、「現在の教育についてお二人の話を聞かせてほしい」という質問がありました。
学校の教員をされている方のご質問で、お二人の著書などを読まれて、本当にそのとおりだなあと思っている。「今、ここ」しかないのだから、今を完璧だと思って生きることの大切さ、ありのままの自分を受け入れることの大切さに共感している、でも、実際の教育現場では、全く正反対の価値感、常に未来志向、今を否定して、未来の幸せのために生きている、という価値感が根付いており、その矛盾に日々葛藤している、とのことでした。
先日こちらでも小学校の先生から同じようなコメントをいただきましたね。
自分も教育に携わる一人だということもあり、私もこのテーマには大いに関心があります。
阿部さんの回答は、
「将来の幸せために今を生きている、この問題は教育だけではなく、大人の世界にも当てはまる問題だと思います。
教育についてということでお話しすると、本来の教育は、まずは『自分自身が自分自身でいいんだ』というのを前提としした上で行われるものであるはずなのに、実際は『今のままのキミではだめなんだよ』ということを前提とした上で教育が進められていますね。これが人間の最大の問題である、自己不信、自己欠乏感を植え付ける原因となっていると思います。
ですから、こういう問題に気づかれた先生や大人たちが、『今のキミのままでいいんだよ』というメッセージで安心させてあげる、そういう機会を十分に持っていただけたらそれが子どもたちの救いにつながると思います。
教育システムということでいえば、今の教育のシステムというのは、抜本的には明治以降変わっていません。
これは富国強兵策の一貫で、我々日本人は資源を持っていませんから、資源を海外から輸入してそれを製品化して輸出するということをしている、そこで必要になってくるのが、機能的に大量生産していく上で必要な人材を育成していくこと、それが教育の根幹にあると思います。
今、教育を見直そう、変えようということをやっているのだけれども、結局その根幹が土台にあるものだから、ゆとり教育とか、自由学習をしようとかどんなに表面を変えたところで、やはりそれは宙に浮いたものになってしまうと思います。
世の中のチェンジとともに必要な人材というのも変わってくる、それに伴って教育システムの抜本的な見直しというものも加速されていくのではないか、という風に僕は思っています。」

というものでした。
それに続く黒斉さんの回答です。
「僕は学校が嫌いでした。とても反抗的な生徒でした。勉強が好きじゃないとか、誰それ先生が嫌いとかそういうことではなく、そのシステム自体が受け入れられなかったんです。なぜなんだろうと振り返ってみると、『あーしなさい、こーしなさい』と未来志向で話す大人たちが、全然幸せそう見えなかったんですね。本当に大人たちが幸せそうに、生き生きとしていて、あーなれるんだ、という将来像が確固たるものに見えていたら、あそこまで反抗してなかったように思います。『あーしなさい、こーしなさい、そうしないと幸せになれないよ』と言ってる張本人が幸せそうじゃないんですよ。だから聞く耳が持てなかったのかなと思います。
だから、僕も一人の父親として心がけているのですが、子どもに幸せそうな姿を見せることが一番の教育なのではないかな、と思います。」

大人が素敵だったら、生き生きと幸せそうだったら、「僕も、私も早く大人になりたいな」って自然に思えるようになりますよね。
お二人のメッセージ、とても愛があって素晴らしくて感動しました。
確かに、私も自分を否定している部分が多かった時に比べると、自分肯定感が増えれば増えるほど、生徒たちに自分の発信するメッセージがスーッと浸透していくのを感じるようになりましたね。
大人たちが自分の幸せな後ろ姿を見せるだけでいい、本当にその通りだと思います。
今、時代がどんどん新しくなっていって、もしかすると子どもたちの方が先にそういうことに敏感に気づいて先に進もうとしているのかもしれないですね。
私たち大人は古いものにしがみついているけど。
不登校とか、そういう話を聞くたびに、異常なのは学校に行けない子どもなのではなく、それをおかしいと思う大人たちの方かもしれないなと、最近すごく思います。
それと、今の生徒たちの何かをするときのモチベーションが点数を獲得するためというのも気になりますね。
合唱のパートリーダーなどを決める時、立候補を求めると、「先生、それやったら成績加算されますか?」と真顔で聞いてきます。
何をするにも、「それをやったら点数あげてくれる?」って。
それを聞くたびにショックを受けます。
先生たちが何かをさせるときに、「点数欲しければこれをしなさい」と言うんですね。
目の前にニンジンぶら下げて、ニンジン食べたければ頑張れ頑張れって。
自分たちもそういう教育をされてきているから、そこに疑問を感じなかったりというのもあるかもしれません。
ある時代まではそれで機能していたのかもしれない。
でも、そろそろそこに疑問を感じてもいい頃では?って思います。
阿部さんが冗談で「ぼくの本を教科書にするとかね(笑)」っておっしゃってましたけど、本当にそうなれば絶対子どもたちは幸せになれる!!!!!!

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