すべてはアニッチャー~痛みと向き合う
これまでの瞑想歴
今回のこのコースで、わたしは「新しい生徒」でしたが、初心者ってわけではありませんでした。
高校生の時に瞑想を始めて、20代~30代前半は瞑想なんてどこへやらでしたが、30代後半から再開。
ヴィパッサナー瞑想は、7年前のロンドンカウンセリングコースで知って、その後スペースまほろば主催の瞑想会に何度か出席して、あとは、亮くんの誘導による瞑想会を何度か主催して、自分でも時々やって、、、という感じで今までやってきました。
自分一人で座るときは、主に情緒的反応が出てきたときで、瞑想というよりは苦しいときのヒーリングか浄化法のような使い方をしていました。
特に2年前は大浄化の年で、情緒的反応をする心と向き合うために、毎日ヴィパッサナーやお祈りばかりしていました。
あと、体の感覚を量子レベルで繊細に感じていくのは、教えているボイスエンライトメントの目的の一つでもあるので、身体感覚の観察者としてはかなりのベテランだという思いもありました。
瞑想歴も長いし、浄化も相当してきたし、コース大変とは聞いてるけれどまあ大丈夫だろう、、と軽く考えていたらちょっと甘かった・・・。
私の場合は精神的な苦痛より肉体的な苦痛がこたえました。
一日中瞑想したことなんてなかったですから。
集中力は持たないし、床にずっと座っていると足は痛いしで、2日目ぐらいからもうすでに「あと○日」と終了日までの日数を数えてはため息をつくことがはじまり、、、。
それでも、コース参加者はいつ、あと何日で終わるかわかっているわけですから。
またあのニュースを引き合いに出しますが、アクシデントで洞窟に閉じ込められたら、いつ出られるのか、出られる日がくるのかもわからない、、、。どれだけ不安だっただろう、、、。
その中で平静さを保つことがどれだけ凄いことかと改めて思います。
痛みと向き合う
さて、コースの第1日目~3日目の午後までは、アーナーパーナ瞑想を行います。
これは、ヴィパッサナー瞑想に入る前に、集中力を高めるためにするとのことです。
上唇を底辺に鼻の下の三角形の部分に集中して呼吸を観察するという瞑想を、3日半まるまるやり続けます。
3日半まるまるやり続けたら、確かに集中力はものすごくついて、その後のヴィパッサナー瞑想もやりやすかったと思います。
3日目の午後にようやく本番のヴィパッサナー瞑想がはじまります。
ヴィパッサナー瞑想とは一言でいえば、「体に起こってることを、心を平静にしてリアルタイムに観察し続ける」ということ。
観察し続けることで、心身の浄化が起こります。
身体の感覚に意識を向き続けていると、神経が鋭敏になり、普段気づかなかったような深い感覚がどんどん表に浮上してきます。
この日やり始めてすぐ出会ったのは、胃の鋭い痛み。
何十年と相当負担をかけてきていたのでしょう。まるで逆襲のように、胃が激しい炎症を起こし始めました。
ヴィパッサナー瞑想の指導も、自動車教習所のようにちゃんとマニュアルの手順があり、最初は皮膚感覚から観察していくようにということなのですが、胃の悲鳴の大音量にかき消されて、皮膚表面のことなど何も感知できない(笑)。
それにプラスして、足が半端なく痛い!
3日目の午後からグループ瞑想は「決意の時間」などと呼ばれるようになり、強い意志を持って、1時間目を開けず、動かないで座るよう指示されます。
動いたからって別に怒られるわけではないのですが、前に座っている多くの古い生徒さんたちがまるで仏像のように座っているのを見ると、「よし!」って意地で頑張っちゃうのですね。
もう、あまりに痛くて痛くて、自分の股関節はあぐら向きじゃないんだ、と正座してみたり、お姉さん座りしてみたり、クッションをたくさん使ってみたり、重心を変えてみたり、あぐらの足首を乗せる位置を変えてみたり、、、毎回毎回あれこれ試してみるのですが、やはり痛い。
胃の鋭い痛み、足の激しい痛み、それに加えて、次々に奥から出てくる体のだるい感覚や節々の痛み。
「身体に起こっていることを、心を平静にして観察し続ける」というトレーニングをしにきたわけですから、ここはもうこの痛みの感覚と向き合うしかないんだなと気づきはじめたころ。
その日の夜の講話の中で、、、
「長い間座ってたら、ひどい鋭い痛みが体に出てきます。そこにすぐに反応、反発するでしょう。でも、いずれはこの反応や反発をしないで平静でいられる一瞬がやってくる。。この一瞬が価値がある。これがやがて、数分となり、数十分となり、やがて反応しなくなる時が必ずやってきます」
って。
つまり、ひどい痛みを作り出し、それにどう向き合うかというレッスンだったのです。
実際、コースの最後2日ぐらいになったら、あれほど苦痛だった痛みが不思議に消えてしまって、1時間心は平静なまま、綺麗に仏像のように座れるようになっていました。
3日ぐらい続いた胃の痛みもすっきりして、ただ痛みがなくなっただけでなく、長年の不調もすべて洗い流されたようでした。
心の手術が行われて、現実が変わった奇跡の体験でした。
他の参加者に後で聞いたところ、この一連の流れは多くの人に起こっていたようでした。
どんな感覚も対等に扱う。
気持ち悪い不快な感覚も、心地よい感覚も、はっきりしたものも、より繊細な感覚もすべて。
嫌悪することなく、渇望することもなく。
アニッチャー、アニッチャー。
何度もテープの中でゴエンカ師が言ってた言葉。
アニッチャーとは、古いインドのパーリ語で、「変化していく、無常である」という意味。
この世のすべてのものは、変化していく。変化しないものはなにもない。
諸行無常・・・。
いずれ変わっていくものに「反応」、「反発」、「渇望」することに何の意味があるのか。
この“アニッチャー”を深いレベルで体感することが、この瞑想コースの大きな学びだと解釈しました。
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