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境界線超え

今日のテーマは、「境界線超え」というテーマです。これも先日の講座でお勉強してきた内容です。
これがわかると、人間関係の摩擦、ストレスがぐーんと減ります。
人間関係の悩みや苦しみの原因は、この「境界線超え」がほとんどだといえます。
「境界線」というのは、わたしの領域、あなたの領域というものの間に引いてある線のことです。
英語でIt’s none of my business. (それは私には関係ない)It’s none of your business.(それはあなたには関係ない)というフレーズがありますが、このbusinessにあたるのが、領域です。責任、学び、という言葉に置き換えてもいいかもしれません。

どんな人間関係においても、この「境界線」というものが存在していて、それを越えると、つまり自分が相手の領域に足を踏み入れたり、相手が自分の領域に踏み込んだりしたときに、人間関係の不調、摩擦がおきます。

もう少し具体的な話をしてみますね。
誰かのために何かをするべき、頼まれごとを引き受けるべき、とか、助けるべき、とか考えるとき、それは相手の領域を自分が引き受けてしまっていることになります。
例えば、
知人に「あなたがお金を貸してくれなかったら、私は路頭に迷う」と言われて、本当は貸したくないのに、仕方なく貸さなくてはいけないと思ってしまうとき、あなたは相手の領域(本当は本人がすべきこと)を引き受けてしまっています。
困っているのならお金を貸してあげよう、と心から思えれば、それは愛ベースなので問題ないです。
しかし後々罪悪感を抱かないように、とか、冷たい人と思われたくない、とか、つまり恐れベースに相手に何かしてあげる場合、自分の中に必ず負担が生まれ、相手への怒り、フラストレーションが生まれます。

あなたは仕事を休む権利があり、休みを取りたいとします。
ところが、職場で「今は忙しいから休まないで欲しい」と言われたとします。
ここで、自分が職場のために休みを取らなくても大丈夫、と心から思えれば、それは愛ベースなのでOKなのですが、ここでも仕方なく、嫌われたくない、文句を言われたくない、自分が休みをとったせいで仕事に支障をきたしたくないという恐れベースの理由から休みをとることをあきらめた場合、これも境界線越え(職場の領域に自分が入ってしまっている)です。
自分が彼(彼女)といてあげないと、相手は傷つく、独りぼっちになる、困る、何をするかわからない、と考えるのも境界線越え。問題は自分が相手といたいかどうかで、相手の感情の責任を取る必要はあなたには全くないのです。

この境界線はどんな人間関係にも存在しますが、親子、夫婦、兄弟など、関係が親密なほど境界線は引きにくいそうです。
例えば、「仕事をやめたらor離婚したら、両親ががっかりする」、といった場合。
自分は自分の人生を選択できるし、両親も自分の感情を選択することができます。

「主人は何もできない人だから、私は出かけるときも彼のために食事を用意していかなければならない。」これも、境界線を越えています。「用意してあげたい」という愛ベースならOKですが、これが妻としての義務だ、みたいな気持ちがあれば、自分の中に「私はこれだけやってあげているのに」という思いが必ず生まれ、相手へのフラストレーションへとつながります。

「自分は長男だから、親の面倒をみるべき」。これも境界線越え。これは、自分の持つ価値観から外れることで生まれる罪悪感をベースに行なうことであり、愛ベースではありません。そこに必ず他の兄弟や親へのフラストレーションが生まれます。

「お世話になったピアノの先生のリサイタルのチケットノルマが10枚。お世話になったのだから、これはすべて負担するべきだ。」
これも相手の領域に自分が踏み込んでいます。自分が買いたい分だけ買うのは愛ベース。もし自分が全部負担できず、その先生が困ったとしたら、それはその先生の責任(学び)なのです。

このように、今の人間関係でお互いに何かを行なうとき、愛ベースなのか恐れベースなのか立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。かなり多くの境界線越えが見つかると思います。そして、この境界線越えをしてしまう原因も、突き詰めると自己愛の欠如なのですよ。または、この境界線をちゃんと認識することで、自己愛を高めることもできます。境界線を越えているかどうかを見分ける方法は、「~したい」という思いから行なっているか、「~すべき」という思いから行なっているか、のチェックです。

♪ご案内♪
レクイエム・プロジェクト TOKYO 2010~いのちを見つめて~
■日時: 2010年11月7日(日) 午後3時開演
■会場: 浜離宮朝日ホール
■入場料: 5,000円
■出演: 上田益(作曲・指揮)、山内崇生(宝生流能楽師)、長岡京室内アンサンブル、本宮廉子、宍倉朋子、田上裕子(ソプラノ)、横町あゆみ、斎藤佳奈子、谷口紗織(アルト)、坂口寿一、長谷川公也、永澤健(テノール)、熊谷隆彦、新見準平、小酒井貴明(バス)、レクイエム・プロジェクトTOKYO合唱団、いのりのとき合唱団 ほか
■概要: 上田益:レクイエム~あの日を、あなたを忘れない~東京初演のほか、辰巳満次(宝生流能楽師)作・監修、上田益:企画・原案・音楽 により、伝統的な技法を用いながら、和と洋との融合による「鎮魂」「いのり」「いのち」をテーマにした創作能舞の初演など

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