ポジティブな感情にある意外な落とし穴
数日前の記事に、ネガティブな感情=悪・敵、ではなく、ネガティブな感情こそ大切にするべき、といった内容を書きました。
不快な感情よ、カモーン!
今日はポジティブな感情についてです。
「満足感」「充実感」「喜び」「高揚感」「快楽」「安心」・・・
一見こういう感情を感じていると人生うまくいっている、と思ってしまいますが、実は、これらのポジティブな感情にも意外な落とし穴があります。
私は人に褒めてもらったとき、仕事がうまくいったとき、欲しいものが手に入ったとき、誰かに必要とされていると感じたときなどに、喜んでいる自分、満足している自分がいたら、「マズイな」と思うようにしています。
エゴはそういうポジティブな感情に愛着を感じるものです。
そして、それらの感情を得るために、人に認めてもらうことや、欲しいもの、成功、誰かの特別な関心などに執着してしまうようになり、それらを得られないときや、失う時には苦しくなってしまうのです。
そうすると、いつまでたっても、「ネガティブな感情=悪 ポジティブな感情=善」という二元性のパターンから抜け出すことはできず、ポジティブとネガティブを振り子のように往ったり来たりするのが常になってしまいます。
あるクライアントさんは、職場でいつも業績が自分より上の同僚に対する嫉妬の感情で苦しんでいる、ということで相談に来られました。
セッションの後しばらくしてから、「はじめてその同僚と業績が逆転した!自分の方が上になった!嬉しい!」と喜びのご報告がありました。私はこの時「良かったですね!」と一緒に喜べず、(リバウンドに要注意だな)と思ったのを覚えています。
もちろんこの結果も、セッションの効果の一つかもしれません。
業績が上がることで自信がつけば、今までの劣等感パターンからは抜け出すことができるということもあり得ます。
しかし、「業績が逆転したから嬉しい」ということは、業績がまた逆転したときは苦しいわけですね。
「業績が上だと良い、下だと悪い」という思考パターン(レッテル貼り)がある限り、どこへいっても、他者との競うことからくる「嬉しい」⇔「苦しい」の振り子から抜けられないのです。
この方はやはりその後も同じテーマの問題から抜け出せず、そのあと数回セッションを受けて、ある日このようにおっしゃいました。
「業績が上がろうが下がろうが、どちらでもよくなりとっても楽になりました。」
その時のご様子は、本当にリラックスしていて、解放感にあふれていました。
このテーマに関しての癒しのゴールはここにありました。
完全に対極性を突き抜けたところを知っている人たちによると、そこにあるのは私たちが知っているチープな喜び、チープな満足感、チープな快楽などとは比べ物にならない、圧倒的な喜びであり、至福であり、究極の安心感であり、完全な自由であり、エクスタシーです。
私たちがこのエゴの対極性という夢から目覚めるためには、常に気づきの状態でいることが好ましいです。
エゴの古いプログラムのままだと、どうしてもネガティブな感情を抑圧したり嫌ったりし、ポジティブな感情に執着してしまいます。
振り子の揺れている先端に自分がいると、あっちこっちと感情に振り回されて目が回って疲れ果ててしまいますが、振り子の支点にいながら、ポジにいったりネガにいったりする感情をただ客観的に見つめられるようになると、いろんな感情を楽しめるようになってきます。
要はどこに意識の視点があるかです。
ポジティブな感情にもネガティブな感情にも一体化せず、観察者の視点をもってどんな感情でも楽しめるようになれば、それこそが究極の癒しの状態なのです。
あ、振り子の揺れている先端であっちこっち振られる、テーマパークの絶叫マシーンのような人生ももちろんありですよ(笑)!
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