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共感と自己主張のバランス

テレフォン人生相談というラジオの長寿番組があるんですね。

全然知らなかったのですが、先月風邪で寝込んでいたときに、youtubeであがってた放送分をずーっと聞いていました。
「テレフォン人生相談」では、パーソナリティーとアドバイザーの2人が、リスナーからかかってきた電話お悩み相談に応えます。
相談内容は、夫婦、恋愛、子育て、介護、生き方など人生の問題から、相続・慰謝料などの法律相談まで多岐にわたります。
たった20分弱の間に、ズバッと回答者が相談者の悩みを解決に導いていくさまが本当に素晴らしくて・・・次々に聞いているうちにおそらく50個ぐらい聞いた(笑)。

わたしはやはり心理的なアドバイスに関心があるので、
パーソナリティーの加藤諦三さん、幼児教育研究家の大原敬子さん、占星術士マドモアゼル愛さんなどの回を特に興味深く聞きました。

ベテラン回答者の本質を突いたアドバイスやコメントで、相談者の人の視野がパーっと開けて心が軽くなっていく様がとても心地よく、自分の中の分断されたパーソナリティーも一緒に統合されていく感じがしました。

今回聞いていた中で特に印象に残っているのが、「共依存タイプ」と「ナルシストタイプ」のカップリングの問題。
そういうテーマばかりたまたま聞いたような氣がするので、今回取り上げてみることにしました。

心理学ではとても有名な構図なのですが、人間関係の相談のテーマでもとりわけ多く見られます。
というより、どんな人でも、大なり小なり異なる度合いで共依存かナルシストの要素を持っていると思います。

共依存と呼ばれるタイプは、ナルシストと呼ばれるタイプとよく引き合ってペアになります。

共依存者は、自分の感情や欲求を抑えて相手に合わせることを選んで生きてきた人です。

ナルシストは、自分とは違う世界観や感情、欲求を持っている他人というのが存在せず、どんな人も自分の延長と見て自分のやり方を通してきた人です(加藤諦三さんは、ナルシストのことを「他人という現実がない人」と表現されていました)。

共依存者ははじめ、ナルシストの「自己主張」の能力に惹かれます。自分が無意識に抑えているものだからです。

ナルシストは、共依存者の「共感」の能力に惹かれます。自分にはないと思ってるものだからです。

でもしばらくすると、お互いにその惹かれた部分に対して嫌悪感を持つようになります。

なぜなら、共依存者の「共感」は、自分を抑えて相手に合わせることによる上っ面の「共感」なので、隠れた不満が相手にエネルギーとして伝わってしまうのです。相手はそういう共依存の偽善的なところが「ウザイ」のです。

ナルシストの「自己主張」は、相手の気持ちを慮ろうとする姿勢や、繋がろうという意思がないため、操作的な自己主張となり相手を傷つけ、最後にはその関係から相手が逃げていきます。

こういうペアは世の中にゴマンといるのではないでしょうか。

モラハラ夫と離れられない妻、
モンスターペアレントと自立できない子ども、
いじめっ子といじめられっ子、
頑固な子どもと甘やかす親、
威圧的な上司と逆らえない部下、
我儘な姑と言いなりになる嫁、
独裁者と搾取される民・・・。

自分の関わっている人間関係に「共依存とナルシスト」の構図が存在する場合、これは双方にとって成長と学びのチャンスなのです。

何を学ぶのか、それは相手が教えてくれます。共依存タイプは、ナルシストが見せてくれている自己主張を学ぶ必要があります(もちろん健全な自己主張です)。ズルい人や理不尽なことにノーという、笑顔を振りまくのをやめる、役に立とうとするのをやめる、物分かりのよいフリをやめる、自分の欲求を表現する、嫌われる勇気を持って意思を貫く、など。

そうやって健全な「自己主張できる自分」を統合していくことが、共依存タイプの課題になります。

ナルシストタイプが学ぶべきものは「共感」、「つながり」です。相手の気持ちをジャッジせずに聞く、相手の世界観や立場は自分とは違うものだと尊重し理解しようとする、相手の都合を聞いてみる、なんでも自分の思い通りにしようとしない。

そうやって健全な「共感力」を学んでいくことで、もっと深いところで人と繋がることができます。

一見正反対の学びのようですが、本当に乗り越えるべきものは実は同じです。共依存者もナルシストも、根っこにあるのは「無価値感」と「劣等感」、その顕れ方が違うたけなのです。
※そして、その「無価値感」と「劣等感」は、「私とは何か」の大いなる誤解、から生まれます。
「私」は、全体の中の一部であるってことを忘れて、一人切り離されて「自力」で生きているという錯覚が「無価値感」と「劣等感」の原因です。

双方がそれを癒し、乗り越えることができたら、新たなレベルでの親密感というご褒美が与えられます。
共依存者は、健全な自信を持ち自分らしく生きながら、真に包容力のある人へと成長します。
ナルシストは、相手の立場や気持ちを思いやれる真のリーダーへと成長できます。

これは相手の学びを待たなくても、たった一人で取り組むだけで関係は必ず変わってきます。

もし乗り越える前にその関係を終わらせたとしたら、もうこんな関係はゴメンだと思っていても、学ぶまでは何回も同じようなパターンを引き寄せるんです。

それぞれの度合いが強いほど乗り越えるのも大変ですが、心の深い傷を見つめてたくさん涙を流せば必ず癒されます。
それが、真の自己愛回帰への道なのです。

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お知らせ

投影のしくみ勉強会

「あなたが自分を完全に愛していないなら、
どこに取り組む必要があるのか、相手が教えてくれる。」
by バイロン・ケイティ

この講座では、知識を智慧へと変容させていくヒントを交えながら、
日常に起こるいろんな出来事から深い愛のメッセージを読み解く方法を学び、
たくさんの気づきと癒しを体験していただきます。

【第2回目~お金・仕事編】
日時:3月15日(水)10:00~14:00(8日の分が変更になりました)。
※お昼休憩含みます。昼食ご持参ください。

【第3回目〜自己愛編】
日時:3月12日(日) 13:00〜17:00(時間変更になりました)
※他の回を受講していない方、単発でも参加可能です。
※リピート受講も大歓迎です。
※講座についての詳細はこちらをお読みください。
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