コントロールドラマを終わらせるには
Q.職場にものすごく口調がキツイ人がいて、その人の攻撃的な言い方に神経がまいってしまうのですけど、心の中で「そんな言い方しなくてもい いのに」って裁いていることになるんですよね。そういう人もやはり私の鏡として現れているのでしょうか、、。私が私の何を許してないのか。どういう気づき があったらそれから解放されるのかとぐるぐるしてしまいます。
・・・というコメントをいただいたので、今日はこのテーマについて書こうと思います。
コメントありがとうございます。
どういう切り口で書こうかな?と考えていたところ、ふと思い出したのは、『聖なる予言』という小説に出てくる「コントロールドラマ」という概念。
その「コントロールドラマ」に、オリジナルのアイデアを加え、書いてみようと思います。
まず、程度の差こそあれ、大抵の人が「罪悪感」と「劣等感」を心の奥底に抱えています。
地球に生まれた人間が持っている共通の意識の刻印とでもいいましょうか。。。
それがどのように現実の経験として現れるかは、個人差があるのです。
そのパターンとして(特に対人関係において)、『聖なる予言』では、《脅迫者》、《尋問者》、《傍観者》、《被害者》の4つのタイプをあげています。
- 脅迫者
支配的で威圧感があり、短気なタイプ。自分に不都合なことがあると、つまり「罪悪感」や「劣等感」を刺激されると、怒鳴ったり、時には暴力的になったりして、相手を怖がらせ萎縮させる。 - 尋問者
辛辣、批判的なタイプ。ちくちくイヤミを言う。論理的で口達者で、いつもあなたを見張っている。 - 傍観者
「見ざる言わざる聞かざる」の事なかれ主義。シャッターを下ろして、距離を置く。
無反応で無表情なタイプ。自分の内にこもり、他人に無関心で、周囲からは神秘的でよそよそしく映るタイプ。 - 被害者
物の見方がネガティブで、いつも何らかの問題を抱えている。「私は被害者」とアピールして周囲の注目を得ようとし、相手に罪悪感を抱かせる。
『聖なる予言』では、人間はこの4つのどれかの役割を演じることで互いにエネルギーを奪い合っていると教えています。
罪悪感や劣等感を意識の刻印として持っているがために、私たちは他人から注目され、愛され、認められ、支持され、容認される必要があると無意識に信じています。そして、「コントロール・ドラマ」と呼ばれる特定の役割を演じることによって、エネルギーの流れをコントロールしようとするのです。
コメントに話を戻すと、ご質問に出てくる「職場のものすごく口調がキツイ人」は、この方からすると攻撃的なタイプのどちらか(脅迫者か尋問者)を演じているのでしょうね。
そして、このコメントをくださったあなたはその職場の人に対して何タイプを演じているのでしょうか?
おそらく受身的なタイプ(被害者、傍観者)ではないかと。。。
「どういう気づきがあったらそれから解放されるのか」ということですが、まずは、自分と相手がどの対応ドラマを演じているかに気づき、すみやかにコントロール・ドラマの舞台から降りることが大切です。
相手と自分がどんな対応ドラマを演じているかを客観的に見ること、それからドラマの向こうに相手のありのままを見出すこと、がコントロール・ドラマから抜け出すための第一歩です。
ドラマの向こうに相手の本質を見る、とはつまり、相手は愛が欲しいだけだ、ということに気づくということです。
愛が欲しいのだけれど、誰かを支配しようとしたり、皮肉を言ったり、悲劇のヒロインになったり、ポーカーフェイスをしたりしなければ、愛を受け取れないと思っているのです(もちろん、あなたも!)子どもの頃に両親との関係から、その方法以外に愛を受け取る方法を学べなかったのですね。
実際は、そんな方法で愛を受け取ることができるわけがないので、コントロールドラマを演じている限りは生きづらい人生になります。
自分がどのタイプを演じやすく、どのタイプを引き寄せやすいのかに気づいても、なかなかドラマから抜け出せない場合は、両親の影響を見つめ直すといいかもしれません。
「親とどのような関係にあったか」が他の人間関係に投影されますので、両親が自分をどのように扱ったか、自分が両親の人生をどのように見て感じていたかを見直すことによって、ずっと繰り返されてきただろうドラマから解放されることができます。
この場合、マトリックス・リインプリンティングというテクニックが有効だと思います。
このセラピーによって、そのコントロールドラマを学んだ幼少期のシーンを書き換えてしまうことで、人生におけるコントロール・ドラマのリピートから解放されることは可能です。
コメントの方や、同じような境遇にある方に、内容が少しでも参考になればと思います。
それから、スペースまほろばの中野真作さんが最近のブログの記事に、「癒しと目覚めのプロセスが深まってくるにつれて、いろんなことが楽になってくる一方で、周囲の人からいわれのない感情をぶつけられたり、身近な人が問題を起こして困ってしまうことがあるのはなぜか」ということについての素晴らしい解説をされているので、そちらもぜひ読んでみてください。
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