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家族間の役割とは?

昨日の「コントロール・ドラマ」についての記事を書いているとき、家族の「役割」というまた違う心理学の視点を思い出しました。
その教義?の出処はわかりませんが、私はチャック・スペザーノ博士の著書で学びました。

家族の役割とは?

私たちは子供時代に、「家族が理想的でないのは(親が機能不全だったり家族間での問題が多かったり・・・)自分のせいだ」という罪意識を持ってしまったがために、本来の自分を捨てて、必死で理想的な家族を守るための「役割」を身につけます。
まず始めに、「ありのままでは愛されない」、「自分はダメな子」など間違ったコア・ビリーフを持ってしまい、家族の誰かからの賞賛や承認を得ようとして、「正しい人」「役に立つ人」「実用的な人」「働き者」ときには「トラブル・メーカー」「汚れ役」になります。これらの役割は、いわば自分を守るために身につけた鎧のようなものです。
家族間で一度身につけた「役割」は、大人になっても人間関係の中に持ち込まれ、気づくまで一生持ち続けます。
どんな人もなんらかの「役割」を担っており、そのパターンは大きく分けて5つあるといわれます。
「ヒーロー(またはスター)」、「殉教者(または犠牲者)」、「スケープゴート(または問題児)」、
「迷子(または傍観者)」、「マスコット(またはチャーマー、ピエロ)」に分類されます。
それではこの5つの「役割」について解説します。

1.ヒーロー

輝くキラ星となって、家族を救おうとするタイプです。
家族を幸せにするためには、自分が理想的な子どもになればいいのだと思い、「いい子」になろうと頑張ります。
具体的には
〇家族の期待を一手に背負う。
〇時には親がわりになって、家族の世話をする。
〇優等生、成功者になる。
家族の期待の星、いいじゃないですか、と思います。
ところが!!!
このヒーロー本人は、ありのままの自分が愛されていると感じることはほとんどありません。
自分が愛されるのは、恥ずかしくない学歴を身に付け、世間で言われる立派な職業に就いて、献身的に働き、理想的な振る舞いをしつづけているからだと心の深いところで感じています。
そして、自分のだらしない部分や、ずるい部分、不機嫌な自分、失敗、依存心などをなかなか許せないでいます。

2.殉教者

このタイプは、自分が苦しみを背負うことで、家族が不幸から解放されると思って、自分の身を犠牲にします。
具体的には
〇犠牲や我慢や抑圧が多いので、病気がち。
〇常に損をする役回り。
〇暴力や性的虐待などの被害を背負ってしまうこともある。

3.スケープゴート

いわゆるトラブル・メーカー、問題児です。
自分が汚れ役を一手に引き受けることによって、家族を闇から救おうとします。
自分の起こす問題の注目度が高ければ、周囲が家族を助けてくれるかも、と思うのです。
具体的には
〇変わり者で、扱いにくい。
〇学校で喧嘩してみたり、校則を破ったりして、親が学校に呼び出されたり・・
〇いじめっ子になる。
〇犯罪を犯すこともある。

4.迷子

目立たない存在になろうとします。
迷子役の子どもは、自分がいない方が家族のためになるのではないかと思い、家族から距離を置こうとします。
このタイプは、「自分は価値のない存在だ」というコア・ビリーフを持っていて、分離感や孤独感を多く抱えています。
具体的には、
〇家族との縁が薄い。
〇人との付き合いが希薄。
〇内気で引きこもりがち。
〇厭世的になる。

5.マスコット

このタイプの子供は、家族間の緊張をほぐすために、家族を笑わせたり楽しませたりして面白キャラとして振舞います。
具体的には、
〇家族間の緊張に敏感で、自分が雰囲気を変えなくてはとその場を和ませることに力を注ぐ。
〇沈黙、場の白けが苦手。沈黙が訪れると、しゃべりだす。
〇学校、職場などでもつねにいじられキャラ、愛されキャラ。
このタイプの抱える問題は、ヒーローと同様、ありのままの自分が愛されているとは感じていないことです。
自分が愛されているのは、面白いから、周りを楽しませ続けているからだと感じているのです。
あくまでも「役割」なので、人を楽しませる行動は自己犠牲によるものなのです。
つまり、本来のありのままの自分でいられない分、いつかは燃え尽き、疲れ果ててしまいます。
みんなが喜んでいるのを見て決して満足しているわけではないのです。

 

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さて、5つの役割を紹介してきましたが、みなさんはどの役割を持っていますか?
いくつか兼務(笑)している人もいるかもしれませんね。
役割で行っている行動は、よいこともいっぱいあります。得られるメリットもあるでしょう。。。

しかし、自分がやりたくてやっている行為ではなく、規則や義務に縛られた補償行為ですから、やってもやっても報われることはく、ただしんどいだけです。
役割のストレス、疲れから抜け出すには、やりたいからという理由ではなく、「そうするべきだから」やっている行為を見直していく必要があります。
また、実は「役割」の下に隠れているのは恨みの気持ちです。家族の誰かがあなたに「ちゃんとやってくれなかった」という気持ちなのです。

大人になってもこの「恨みの気持ち」が潜在意識下から解放されずにいると、なかなかこの「役割」人生から抜けられません。(この「恨みの気持ち」は、たいてい日常的に自覚できているものではありません。)
あなたは誰を密かに恨んでいるのでしょう??
自分の「役割」に気づき、それを手放し、本音の人生を生きるとコミットしましょう。
その方が、自分も周りも幸せに、楽に、自由になれます!

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