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You、認めちゃいなよ!

私がよく参加する阿部敏郎さんのいまここ塾では、毎回最後に恒例の質問コーナーがあります。
質問の内容は、阿部さんのトークライブだけに「非二元論」、「意識の目覚め」に関する疑問もやはり多いですが、自分の日常でのリアルな悩み相談をされる方も少なくありません。
だいぶ前に参加した時の質問コーナーでは、
「今失業中で仕事探してるんですけど、なかなか自分の条件にぴったりあった仕事が見つからずにいて困っているんです。実は前職は体調を崩してやめてしまったんですが、今でもあまり体力には自信がなくて・・・それでずっと家に引きこもっていたのですが、さすがに貯金も底をついてきてしまって、やばいなあと思って職探しを始めたのですが、一向に決まる気配がなく、焦りと不安ばかり出てきます。そんな私にアドバイスください」
という女性の発言がありました。
阿部さん「仕事なんてやってみないと自分にぴったり合うかどうかなんてわからないんだから、とりあえず何か始めてみれば?合わなかったらやめてまた探せばいいじゃない。」
質問者「でも、やめるのも難しいんです。年も年だし、短期間でやめたという履歴が残るし・・・」
阿部さん「あなた、どういうことが好きなの?どんなことだったらやってみたいの?」
質問者「うーん、それもよくわからなくて。。。人の役には立ちたいなと思うのですが・・・ただ、人と接するのがあまり得意じゃないから、できれば大勢の人と働いたり、人と関わる機会が多いような仕事はやりたくないんです」
阿部さん「わかった!つまりあなたはお金が欲しいけど、人と接するのめんどくさいし、身体も使いたくない、つまり働きたくないんでしょ?お金欲しいけど、働きたくない、そう言いたかったんでしょ?」
質問者「え・・・まあそうなんですかねえ・・、でも働きたいという気持ちがないわけじゃないし・・・」
阿部さん「あなたの話を聞いてるとそういう風に聞こえるけど。認めちゃった方が、気持ちは楽になるよ。『働きたくないけど、お金欲しい』って。働きたいんじゃなくて、働かなければならない、って思っているんでしょ。それってあなただけが持っていて他のみんなが持っていない感覚じゃないからね。潔く認めてみようよ。『私は働きたくない、でもお金欲しい』って。すがすがしいよ、その方が。」
・・・これ、阿部さんが「質問者を大勢の前で恥かかせる意地悪なおっさんだ」、というハナシではありません(笑)。
「働きたくないけど、お金は欲しい」
これって、誰の中にも必ずある思いじゃないですか。
そもそも、誰かの中にあって誰かの中にはないという思い・感情はありません。
しかし私たちは、こういう思い・感情が決して自分の中にはあってはならぬと思い、自分から切り離そうとします。
自分は精いっぱい生きている、間違った側にはいない、自分の中にそういう思いがあるということを許せない、ましてや人に知られるなんてもってのほか、と思って、自分や他人を騙すことにエネルギーを注ぎます。
ちょっとでもいい人、まともな人だと自分で思いたいし、人にも見られたいわけです。
しかし、自分の感覚、感情、考えに罪悪感や羞恥心を持って、自分の現在を否定することこそが、前に向かうパワーを奪うことになります。
自分の現在を受け入れて、前に向かうエネルギーを取り戻してほしい、これがその質問者に対する阿部さんの答えだったのです。
愛だなあ・・・。
何度も書いていますが、癒しの世界で最も大切にしていることは、「ありのままの自分を受け入れる」ということです。
癒しの邪魔をするのは、自分の中にある傲慢さ、意地悪さ、冷たさ、無能さ、怠惰さ、稚拙さ、欲深さ、ずる賢さ、愚かさ、情けなさ、偏見、器の小ささ、無知さなど、絶対に人に知られたくない負の側面と向き合うことへの抵抗です。
私たちが恥や罪悪感を持って抑圧してしまう本当の思い、他にもこんなものがあります。
「あの人には絶対に負けたくない!」
「あいつ、失敗すればいいのに」
「彼には他の誰のことも関心を持ってほしくない。私のことだけをいつも気にかけていてほしい」
「私はみんなとは違う」
「もっと尊敬されたい。賞賛を浴びたい。もっと感謝されたい。」
「こういうタイプの人に嫌悪感を感じる。気持ち悪い」
「有能だと思われたい」
「実のところ上の子より下の子の方がかわいい」
「一夫多妻制だったらいいのに」
「親がもう少し成熟していたら、私の人生もっと良くなってたかも」
「みんなで協力してやらないといけないことだけど、できれば自分だけやりたくない」
「困っているみたいだけど、助けるのは面倒だなあ。」
カウンセリングセッションでも、掘り下げていくとこういう思いが必ず出てくるのですが、慣れていない人はたいてい最初はそれらを自分のものと認めることに抵抗を感じてしまします。
しかし、こういう自分の中の負の部分を許し、受け入れていくことで、もう「よいふり」をする必要もなくなり、ありのままの自分にくつろげるようになってきます。
とにかく、前に進めないのがストレスな時は、「よいふり」をやめて、自分の中に否定している思いや感情がないかをチェックすることが大切です。
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