エゴは「投影のしくみ」が大嫌い
前回までに、「他人を鏡にして自分を知る方法」を書いてきましたが、果たしてこの投影レッスン、いつまで続くのでしょう?
答えは、「自他分離感がなくなるまで」。
わたしはあなた
あなたはわたし
わたしたちは「自他一体(ワンネス)」。
これが真理。
この感覚を忘れて生きているのが、この地球というテーマパークの醍醐味。
わたしたちは、この「自他一体」の感覚を完全に忘れて、たった一人で生きているという「分離感(エゴ)」で生きています。
分離感は、わたしたちに「常に何か欠けている」という感覚を生じさせます。
この欠乏感が、【罪悪感、劣等感、不安、恐れ、恥】に形を変えます。
これらのネガティブな感覚は全て、たった一人で生きている=何か欠けている、という感覚(勘違い)がベースになっているのです。
この欠乏感は、人間である以上、(悟った人以外)どんな人の中にもあります。
どれほど自信があるように見えても、どれほど強そうに見えても、どれほど幸せそうに見えても、
みーんな根底に劣等感や自己否定感を抱えています。
ネガティブな感覚をかかえているあなたは、それに向き合うということはせず、見て見ぬふりして、なんとか誤魔化しながらそれが無いことにして生きていきます。
仕事などで忙しくしたり、別次元の世界(本やテレビ、空想など)に逃避したり、何か(人・アルコール・甘いもの・買い物など)に中毒になったりします。
それで、ネガティブな感覚が消えてくれたらいいんですが、そのやり方で消えることはまずなくて、奥に押し込もうとするほどさらに強くなっていきます。
この「あるのに無いふりをしているネガティブな感覚」が、ある日病気や身体の不調として現れます。
今や西洋医学でも言われるようになった、ストレスが病気を作る、という現象です。
それでも私たちはまだこのネガティブな感覚に向き合うことをしません。
いつまでも隠して閉じ込めておこうとするのですが、閉じ込めておくにも相当なエネルギーを使います。
そうすると、ガス抜きしたくなってくるんですね。
このガス抜きの一つの手段として、「抑圧を外界に投影する」という働きを使います。
①エゴの思考パターン
「なんか悲惨なことが起きる」→「私がこんな嫌な気分になるのは◯◯のせいだ」→現実と戦う(攻撃+防御)→自分は孤独で神にも見放されている(分離感が強まる)
◯◯=他人、環境、社会、状況、出来事、運命、神など
と、みんなこういう思考のサイクルにはまっています。
②真実は…
神(すべて)との分離を信じている(無自覚)→何か欠けている感覚(罪悪感・自己否定・不安・怖れ・劣等感・恥)があるけれど気づいていない→それに気づくために、それをテーマとしたストーリーを体験する→そのために必要な環境・人物・出来事を用意する。
①の思考パターンで、つまり◯◯が悪い、としてしまうと、あなたはそれで楽になるどころか、どんどん分離感が増えていくことになり、苦しみがさらに増えていきます。
②のしくみだと、苦しみの根源は神との一体感を忘れてしまったことなのだ、ではそれを取り戻すためにはどうしたらよいだろう、、、と、そこに真の救いの道が開けます。
この「抑圧と投影のしくみ」を別の例え方で書いてみると、あなたが赤いサングラスをかけているから、その人は赤く見える、青いサングラスをかけているからその世界が青く見える、赤く見えたり青く見えることであなたは苦しい、じゃあそのサングラスを外してありのままみようよ⇒これが真の救いの道。
あるいは、こういうイメージもできます。
一つの大きな容器があります。
そこにガスが充満しています。
容器には穴がたくさん空いてます。
全部の穴が空いてたら少しずつガス抜きができます。
でも、一つでも多く穴が塞がっていると、他の穴からその分たくさんガスが噴き出ます。
容器は集合意識(すべての心は連続体)
穴は一人一人。
あなたに抑圧(我慢とか無視とか)があるとは、つまり穴を塞いでいる状態。あなたが穴を塞いでいると、別の穴(あなたの周りの人)がその分たくさんガスを抜くことに。
つまり、あなたがしないから誰かがしている。
あなたが我慢(抑圧)するから、誰かがその分たくさんやってくれている、のです。
あなたの周りで、あなたがやりたくないこと、やってはいけないと思っていることをやっている人がいたら、
それは、あなたが穴をふさいでいるから。
社会の犯罪や病的な現象、戦争に至るまで、すべて、私たち一人一人の抑圧が大きく噴き出た結果です。
真の救いの道は、自分の穴をあけること。
この穴をふさいでいる蓋は、固定観念(~べき、べきでないの思い)。
それを見つけて手放していく。
ここで問題があります。。。
この分離感(=エゴ)が、すべての苦しみの根源ですよね。
じゃあ、究極エゴが消えていく事が真の癒しになるってことになります。
ところが、エゴは消えたくないわけです。
そこで、癒そうとすると、エゴが「消えたくない!」ってものすごく抵抗します。
私は癒しの仕事をしている中で、このエゴの抵抗を嫌というほど見てきました。
もちろん、自分自身のエゴの抵抗も、日々嫌というほど経験しています。
エゴの生き残ろうとする力は凄まじく、そのうえ、めちゃ賢いです。
だから、もっともらしいことをいっぱい囁いてきます。
たとえば、
「誰かに対して怒りを感じておけば、少しは楽になるよ」とか、
「あなたの信じている固定観念、それは真実だよ。
それがないと、あなたの人生もっと悪くなるし、世の中も混とんとするよ」
といった感じです。←(もちろんこれは、エゴが生き残るための方便です。)
投影のしくみを活用するなど、エゴにとってはもっとも不快なことです。
ずっと隠れていたいからね。
またついで言うと、エゴにとっては、セラピストや教師は自分を殺す敵のような存在です。
癒しがなかなか起こらなかったり、進まなかったりするのは、エゴがエゴ自身を救いたいからなのです。
だから、セッションでセラピストが悪者になることは多々あります。
さらに問題なのは、セラピスト自身も分離感(エゴ)で生きています。
エゴを解消したイエス・キリストのような究極レベルのセラピスト(教師)はなかなかいません。
だから、このエゴの抵抗は、クライアント自身にも働くし、セラピスト側に働くことも大いにあります。
たとえば、「重症だから時間がかかるだろう」という思い込みや、「自分に癒せるだろうか」という不安・恐れ、
「この人を癒したい」という期待さえもが、癒しを遅らせることになります。
では、セラピストがいる意味がないのかというと、そうは思いません。
もちろん、エゴとの一体化が強いセラピストは問題外ですが、
まずセラピストが日々固定観念を手放し、抑圧を解消し、エゴと一体化しないように気づいている訓練を続けていること、
少しでも分離感を解消して全体との一体感を取り戻していってること、
エゴが消えていっても、本当の私たちは安全で大丈夫なのだ、という成功の感覚が多くあれば、自分の通ってきた経験を生かして目の前の人に道を示すことができる。
人が陥りそうなエゴの罠にも、セラピストは早く気づけるので、そこに迷い込まないように助けることもできます。
真の癒しは、この世的な価値観で起きているわけでない。
セッションで真の救いが起こるときというのは、セラピストとクライアント両者がエゴ(つまり個という幻想)を手放したその瞬間に起きます。
セラピストの中から、たとえば宍倉朋子という個人、がいなくなるというのであれば、誰が目の前のクライアントを癒しているのでしょうか??
とんでもなく長くなったのでつづきはまた今度。
【お知らせ】
■次回のバイロン・ケイティワーク練習会は・・・
◇日時:4月26日(日)13:00~16:00
◇場所:クオレヴォーチェ酉島サロン
◇参加費:3,000円(2回目以降2,500円)
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◇日時:4月30日(木) 午後早め、午後遅め
5月1日(金) 午前~、午後早め、午後遅め、
5月5日(火) 午前~、午後早め、午後遅め、
◇場所:新宿付近(ご予約いただいた後、ご連絡いたします)。
◇メニュー:ハートトークセラピー(90分 12,000円)
ライトボディヒーリング(60分 8,000円、ハートトークセラピーのオプションの場合30分 3,000円)
個人ボーカルレッスン(60分 8,000円+場所代1,000円)
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