エゴをパワフルにするもの~罪悪感
私たちは誰でも、本当の自分―ピュアな自分の中にもう一つの人格を飼いならしています。
その名は「エゴ」。
エゴは自分の中にいる究極の反逆児であり、私たちを苦しめたり、絆を絶ち、自分を他人から引き離そうとします。「分離」こそが、エゴの望みであり、目的なのです。
そんなエゴの独り言はこんな感じです。
「おまえは無価値だ」
「おまえは誰からも愛されない」。
そして、こう提案します。
「もっと人から遠ざかりなさい。」
「より多くのものを手に入れるために、もっと奪いなさい」
エゴの糧、エネルギー源は、「恐れ」「恥」「罪悪感」「痛み」「支配」「競争」「失望感」「特別さ」「絆の喪失」などです。
今日はその中でも最も強力にエゴを育てる「罪悪感」について書きたいと思います。
「悪いことをしてしまった」「人を傷つけてしまった」「自分のせいだ」という間違った感情にたいして、それなら「自分は罰せられなければならない。罪をつぐなわなければならない。」という思い、これが罪悪感です。
この罪悪感こそが実際のところ、ありとあらゆる問題の根源になっており、私たちの行動や態度に大きな影響を与えています。やっかいなことに、この罪悪感がエディプス・コンプレックスなど子ども時代に起きた出来事なんかによるものだったりすると、完全に無意識、潜在意識の中に潜り込んでいるので、自分が罪悪感を持っているかどうかさえわからないことがあります。
また、子ども時代だけでなく、親や先祖から引き継いでしまう場合や、生まれる前(過去世)にまでさかのぼって持った場合もあります。
※エディプス・コンプレックスについてはこちらを→初恋は不倫!?恋のパターンはこうして作られる!!
罪悪感は、人を幸せから遠ざけようとします。
「自分は悪いやつで、罰せられなければならない。」と思っているのですから、そんな自分に幸せになる権利はない、それは許されないことだ、と思っています。
罪悪感の残虐性ははんぱではなく、それにパワーを与えてしまうと、本当に苦痛を伴う厳しい人生を歩むことになります。
それでは、罪悪感が影響する行動・態度のパターンをいくつか見てみましょう。
- 自己攻撃、自己嫌悪
罪悪感があれば、必ず自己攻撃、自己嫌悪が生まれます。「自分は悪い」わけですから、楽しみや喜び、幸せを受け取ってはいけないのです。例えば、ワーカホリックに見られるように、自分に過酷な労働やノルマを課し、必要以上に仕事に打ち込むことで、罪を償おうとします。しかし、これは自分の喜びや、本当にしたいことからかけ離れているため、やがては気力が果て、うつなどの症状が出ることもあります。
また、罪悪感は人間関係において、自分と相手との絆を断ち切り、関係を破壊します。誰でも本当は絆が欲しいのですが、自分は愛を受け取ったり与えたりする資格がない、と思い込もうとして、パートナーシップを含むあらゆる関係から遠ざかろうとします。
- 投影
自己攻撃や自己嫌悪がエスカレートすると、今度はその矛先が他人に向きます。本当は自分が一番悪い、と思っていて、でもそんな思いを抱くのは誰でも嫌ですよね、だからその部分を切り離してしまいます。その切り離した部分が周りの人や社会に映し出され、それを批判します。つまり自分のもっとも見たくない部分を相手に見出して、そこを攻撃するわけです。
また、「自分が悪い、償わなければならない」と思えば思うほど、他の人も自分をそう見ているに違いない、となって、他人から自分が攻撃されるかもしれないという恐れが生まれます。そこから自分を防御するために、「自分は正しい」と正当化することから、けんかや争いを起こすこともあります。
子どもへの虐待やDVなども、潜在意識下の罪悪感が根源になっています。
- 犠牲
これは罪悪感と「自分には価値がない」という無価値感から生じるものですが、罪を償うための行為、つまり補償行為として、相手から受け取ることなしに与え続けようとします。これは愛がなす献身ではなく、まるで奴隷のような盲目的な奉仕となってしまうために、しまいには死んだような感じや燃え尽きの感覚に至ります。
罪悪感を癒すには
罪悪感は自分を罰すること抜きには成立しません。上に見られるようなパターンによって、いかに自分を罰しているかに気づくことが、罪悪感を解消するカギです。
誰に対して、どのような罪悪感を持っているのか自分自身に尋ね、リストを作りましょう。
そして最大の癒しのツールは、愛と感謝、許しです。「自分を愛します。」「自分をゆるします」、そして、自分に対して「ありがとう」。そう口に出すことによって、どんどん罪悪感を手放し、自由になっていくことができます。自分の身近に罪悪感を持っている人がいれば、そんな罪悪感を理解してあげ、許してあげること。(〈グッドウィル・ハンティング〉というアメリカ映画の、「It’s not your fault」というあの感動的なシーンを思い出しました・・・)。
しかし、エディプス・コンプレックスによるものや、子どもの頃、家族間の絆が失われたことを自分のせいだと思い込んでしまうなど、潜在意識に完全に埋め込まれた罪悪感もあります。そんな「自分が悪い」という自覚がないようなものを許せ、というのは簡単ではないでしょう。その場合は、プロの方にお願いするのが早いのかも知れません。
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